ふくだ泌尿器科

ごあいさつ

成人男性の高齢化に伴い、前立腺肥大症の患者数は年々増加しています。 前立腺肥大症に対しては内服薬による治療が第一選択ですが、手術が必要なケースもあります。 その手術は近年の工学技術の発展により大きく進歩しております。

一方、わが国における前立腺がんによる死亡者は年々増加する傾向があります。第一線で患者さまに接することの多い開業医として、がんの予防と早期発見のために、 当院では最新の技術を取り入れつつ、これまでの経験をいかして適応を見極め、種々の検査を施行しています。また可能な限り地域の皆様と接する機会をつくり、 微力ながら前立腺肥大症・前立腺がんの啓発を行っております。

透析患者数も、その合併症も含め年々増加の傾向にありますが、わが国の透析医療は世界トップレベルにあり、透析歴20年以上の方も多くいらっしゃいます。 今後の透析医療には、ますます生活の質(QOL)の向上が求められています。私たちは、透析患者さまができる限り普通の生活ができるよう、これまでの経験をいかし、患者さまの立場に立ち、誠実な透析医療を続けていきます。

私は宮崎で生まれ、これまで授かった数々の恩恵を、患者さまの立場にたった誠実な医療の提供によって、微力ながら地域医療に貢献することに、半生を捧げる所存です。
今後とも、ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

院長 医学博士  
  福田 聡一郎

プロフィール

  • 経歴
    昭和36年 昭和55年 平成3年 平成3年 平成4年 平成5年 平成6年 平成7年 平成8年 平成9年 平成10年 平成11年
    宮崎市に生まれる 鹿児島ラ・サール高校 卒業 鹿児島大学医学部 卒業 鹿児島大学医学部泌尿器科 入局 佐賀県立病院好生館麻酔科 勤務 阿久根市民病院 勤務 鹿児島県立大島病院 勤務 小林市立市民病院 勤務 鹿児島大学 勤務 都城市横山病院各泌尿器科 勤務 川内市医師会立市民病院泌尿器科医長 現在の場所に開業
  • 資格・認定医等
    • (社)日本泌尿器科学会
      泌尿器科専門医
    • (社)日本透析医学会
      透析専門医

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当院のご案内

ふくだ泌尿器科

当院は宮崎市の中心部から少し離れた東寄り、一ツ葉海岸に近くにあります。イオン宮崎店や宮崎中央卸売市場から約200m、 宮崎東口駅から車で約5分、宮崎空港から約15分です。 環境も静かで治療には最適な便利な場所です。きめ細やかでこころのこもった応対でお待ちしています。

ふくだ泌尿器科について

施設の概要

  • 施設の名称
    • 医療法人社団
      福生会 ふくだ泌尿器科
  • 開設年月日
    • 平成11年4月
  • 一般病床数
    • 13床
  • 病床差額発生の病床数
    • 5床(2,000円/日~4,000円/日)
  • 所在地
    • 〒880-0841
      宮崎県宮崎市吉村町
      井手ノ中甲816
  • 駐車場
    • 30台(無料)
  • 電話番号
    • 0985-32-1233

診療内容

  • 腎・泌尿器系
    • 腎・泌尿器系領域
      の一次診療
    • 膀胱鏡検査
    • 血液透析
    • 膀胱悪性腫瘍手術
    • 前立腺肥大症手術
    • 包茎、コンジーマ等の小手術
    • 尿失禁の治療
  • 緩和ケア
    • 医療用麻薬による
      がん疼痛治療
    • がんに伴う精神症状のケア
  • その他
    • 在宅における看取りもおこなっています

対応可能な予防接種

  • インフルエンザ
  • 肺炎球菌感染症

対応可能な在宅医療

  • 点滴の管理
  • 人工膀胱の管理
  • 中心静脈栄養
  • モニター測定(血圧・心拍等)
  • 酸素療法
  • 尿カテーテル(留置カテーテル等)
  • 疼痛の管理
  • 在宅ターミナルケアの対応
  • 褥瘡の管理

在宅療養指導

  • 在宅自己注射指導管理
  • 在宅自己導尿指導管理

他施設との連携

  • 病院との連携
  • 訪問看護ステーション
    との連携
  • 診療所との連携
  • 薬局との連携

医療スタッフ

  • 医 師
    • 1名
  • 看護師
    • 16名
  • 臨床工学技士
    • 1名

法令に基づく義務
以外の医療安全対策

  • 医療事故情報収集等事業への参加
    • あり

緊急時の診療体制について

当院では、入院患者様の症状の急変に備え、診療所の意思が速やかに診療を行なう体制を確保しています。

下記の医療機関とも連携して、夜間の急変時に備え緊急体制をとっています。

■連携医療機関

  • 名称
    • 訪問看護ステーション「一ツ葉」
  • 電話番号

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診療外来について

2024年11月21日(木)
*** 本日は午後休診日 ***

詳細はおしらせをご確認下さい

■受付時間

午前 午後
8:00~11:00
(土曜日は11:30まで)
1:30~5:00

■診療時間

午前 午後
8:30~12:00 2:00~6:00

■休診日

  • 終日休診
    • 日曜日
    • 休祝日
  • 午後休診
    • 火曜日(往診日)
    • 木曜日(手術日)
    • 土曜日(時間にご注意)

※都合により変更の場合があります。
※休診日の内容は、おしらせ(トップページ)をご確認下さい。
※土曜日の受付時間は、午前11時半までになります。

診療を受けられる方

はじめて診療を受けられる方で、保険診療のご希望の方は健康保険証を必ずお持ち下さい。 また、再診の方でも毎月最初の診察の日にご提示下さい。 また、初診時に診察券をお渡ししますので、次回から受付にご提示下さい。

  • ご予約
    • 受診時のご予約は不要です。そのままお越し下さい。
  • ご持参品
    • 健康保険証(月初めにも必要です)
    • おくすり手帳(持っている方)
    • 紹介状(持っている方)
  • 駐車場
    • 当院東側に30台分設置しています。
  • その他
    • 緊急の手術等、やむを得ず外来の患者様をお待たせする場合があります。
    • ご理解とご協力をお願いします。

診療外来のながれ

  1. 受付で症状を簡単にお伝え下さい。保険診療の方は保険証をご提示下さい。
  2. 問診表にご記入願います。(以前の治療内容、アレルギー、ご使用のお薬、常備薬、健康食品についてもなるだけ詳しくご記入下さい)
  3. 看護師による予診をおこないます。病状についてお気づきの点を看護師に告げて下さい。
  4. 必要に応じて尿検査を行います。
  5. 順番が来ましたら、診察室にご案内いたします。診察室や処置室などで適切な診断をおこないます。
  6. 診療後、会計がすみましたら、必要に応じて院外処方箋をお渡しいたします。

当院の設備

設備名 写真 説明
経直腸超音波検査系統的前立腺針生検 経直腸超音波検査系統的前立腺針生検 膀胱鏡は軟性のもので、苦痛はほぼありません。超音波で前立腺の状態を確認した後、直腸内腔から直径約1.5 mmの針を前立腺に向かって約10箇所刺し、前立腺の組織を採取します(穿刺する数は患者さんによって異なります)。 検査は約10分程度で終了します。通常局所麻酔下に行います。
超音波診断装置 超音波診断装置 超音波を対象物に当てて、その反射を映像化することで対象物の内部の状態を調査することのできる画像検査法の装置です。
レントゲン室 レントゲン室 清潔で安全なレントゲン室です。
手術室 手術室 豊富な経験のもと、内視鏡学や光学技術先進技術等を導入した手術を施行しています。明
AMS GreenLight HPSレーザーシステム AMS GreenLight HPSレーザーシステム 従来に比べより高い安全性で、術後早期にカテーテル抜去が可能といった点があります。
多様な症例における安全性と有効性が数多く報告され、技術面において、他のレーザーシステムと異なります。 宮崎市内で初めての導入です。

診療内容

当院であつかう診療の内容についてご説明します。

腎・泌尿器

処置 詳細
一次診療 一次診療とは常的な疾病を対象とする総合外来診療のことです。
膀胱鏡検査 細長い管の先にカメラと照明がついた器具を使って行う検査です。膀胱鏡検査では、膀胱内部を見ることができるように、膀胱鏡の管が尿管から膀胱へと挿入されます。
尿管は、膀胱から尿を排出するための管状の器官です。カメラからモニターに映像が映し出されることによって、医師が確認することができます。
血液透析 透析療法についてを参照してください。
夜間透析 当院では、透析患者様の日常での自由な生活を考え、夜間透析を実施しています。夜間透析とは夜間の睡眠時間を利用して7~8時間透析をすることです。
透析時間を十分確保できるため体への負担が少なく、十分な毒素の除去による血圧の安定化や、貧血の改善など多くの効果が期待できます。
膀胱悪性腫瘍手術 膀胱腫瘍は良性のものが少なく、ほとんどが悪性腫瘍になります。膀胱がんの手術には大きく次の3つの種類があります。
  • 経尿道的膀胱腫瘍切除術TUR-Bt
  • 膀胱全摘除術
  • 膀胱部分切除術
前立腺肥大症手術 薬物療法で効果が不十分だったり合併症のおそれがある患者様に施されます。前立腺肥大症手術は次の2つに分類されます。
  • 経尿道的前立腺切除術(TUR-P):
    経尿道的前立腺切除術(TUR-P)は尿道から内視鏡を挿入し、前立腺の組織を電気メスで切除します。
  • 前立腺核出術(TUEB/HoLEP) :
    TUR-Pに比べると、出血量が少ない、前立腺肥大の再発が少ないなどの利点があります。
包茎、コンジーマ等の小手術 包茎、コンジーマ(尖圭コンジローマ)等の小手術を行います。
尿失禁の治療 次の4つに分類されます。
  • 腹圧性尿失禁
  • 切迫性尿失禁
  • 溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
  • 機能性尿失禁

【検査】
排尿日誌を数日間つけていただきます。ほとんどの場合、検尿とパッドテスト、エコーによる残尿量測定といった身体に負担のない検査を行います。
【治療】
程度の軽い腹圧性尿失禁のときは、骨盤底筋体操で尿道のまわりにある外尿道括約筋や骨盤底筋群を強くすることで、かなりの改善が期待できます。 その他、ポリプロピレンメッシュのテープを尿道の下に通してサポートするという手術を行うこともあります。

緩和ケア

処置 詳細
医療用麻薬によるがん疼痛治療 厚生労働省の医療用麻薬適正使用ガイダンスにしたがって、がんの強い痛みを緩和します。 がんの痛みのような、強い痛みがある人が、医師の指導のもとで医療用麻薬を使用すれば中毒にならないということが、科学的に証明されております。 中毒になるかどうかには、脳内のドパミンという神経伝達物質(気分を高揚させる作用があります)が関与しています。
医療用麻薬の主な副作用は次のとおりです。
便秘
下剤(緩下剤)センナなどが使用されます。
吐き気
吐き気止め(緩下剤)の、プロクロルベラジンなどが使用されます。。
眠気
眠気の多くは、しばらく医療用麻薬を飲み続けると消失します。しかし、眠気が気になる場合は医師や薬剤師、看護師に相談してください。

その他

処置 詳細
(ご希望の方)在宅における看取り 医師
  • 看取り時期の判断
  • 家族への説明
  • 緊急時、夜間帯の対応と指示
  • 各協力病院との連携、調整
  • 定期的カンファレンス開催への参加
  • 死亡確認、死亡診断書等関係書類の記載
    (医師法第20条に関わる死亡診断書及び死亡検案書の作成に基づく)
訪問看護師
  • 医師や協力病院との連携強化
  • 多職種協働のチームケアの連携強化
  • 緊急時、夜間帯の緊急マニュアルの作成と周知徹底
  • 看取りに携わる全職種への死生観教育と他職種からの相談機能
  • 看取り期における状態観察の結果に応じて必要な処置への準備と対応
  • 疼痛緩和
  • 家族への説明と、その不安への対応
  • 定期的カンファレンスへの参加

血液検査

検査 基準値 説明
尿素窒素
(BUN、UN)
8.0~20.0mg/dl 尿素窒素はエネルギーとして使われたタンパク質の燃えカスで、そのときに生じるアンモニアを無害化するために、二酸化炭素と結びついた結果できたものです。腎臓からろ過されて尿中に排出されます。
血清成分からタンパク質を取り除いた残りである残余窒素の30~40%を占める成分です。
  • 腎機能のはたらきが衰えると、ろ過しきれない分が血液中に残り、尿素窒素の値が上昇します
  • 脱水やむくみ、尿路結石や尿路の腫瘍などの閉塞性尿路疾患があると、尿中の尿素窒素が血液に逆流して高値になります
  • たんぱく質のとりすぎ、感染症、がん、糖尿病、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)、消化管出血などで、尿素窒素がつくられすぎて血液中の尿素窒素が上昇します。
  • 肝臓で合成され肝硬変や劇症肝炎など肝不全の状態になるとつくられる尿素窒素が減って低値になります
  • たんぱく質の摂取不足も尿素窒素の量が低下します
  • 食事やむくみなどの生理的変動の影響を受けるので、クレアチニンや尿検査などの検査結果とあわせて判断します
クレアチニン(CRE) 男性0.65~1.09mg/dl
女性0.46~0.82mg/dl
eGFR値 90以上
筋肉中の物質からできる老廃物で、腎臓でろ過されたあと尿中に排出されます。このクレアチニンの量は、筋肉や運動量と関係しているといわれます。
血液中のクレアチニンの濃度は、腎機能をみる指標となります。
  • 一般に女性より男性のほうが高値に出ます
  • 筋肉量が落ちてくると、クレアチニンの量も減少します
  • 妊娠すると、尿から排泄するクレアチニンの量が多くなるために、値が低くなります
  • 筋肉量が落ちてくると、クレアチニンの量も減少します
  • 腎機能に障害があると、排泄量が低下して、血液中のクレアチニンの値が上昇します
  • 基準値を上回って高値になるときは、急性腎炎、慢性腎炎、腎不全のほか、尿路結石などの 尿路閉塞疾患(にょうろへいそくしっかん)、心不全などの病気が疑われます
  • ショックや脱水などでも血液中のクレアチニンが高値になります
  • クレアチニンが低値の場合は、尿崩症、筋ジストロフィーなどの病気が疑われます

※(ご参考)eGFR(推算糸球体濾過量)について

腎機能の指標として上記の血液中のクレアチニンが用いられますが、クレアチニンは、筋肉量に比例することから、男性の方が女性よりも高く、 子どもよりも大人の方が高くなります。またクレアチニンは、食事の影響や、腎臓以外の因子の影響を受けにくいですが、糸球体ろ過値(GFR)が だいたい2/3程度まで低下しないと基準値を 超えるような高値を示さないことがあり、そのため、早期の腎機能異常を見過ごしてしまうことがあります。

したがって、直接腎臓の機能(糸球体濾過量:GFR)を測定しますが、糸球体濾過量の検査は、とても複雑で時間を要するため、日常の検査では、 計算式によって算出されるeGFRを腎機能のスクリーニング検査として用いています。

eGFRは、血液中のクレアチニン量と年齢、性別などから算出されるため、性別や年齢が考慮されております。 下のボタンから血液検査のクレアチニン量などを入力してeGFRを計算することができます。

ただし、eGFRはあくまでも推定値ですので、診察上では、クレアチニンクリアランスやイヌリンクリアランスなどの腎機能を評価する検査と併せて評価します。

尿酸(UA) 男性3.6~7.0mg/dl
女性2.7~7.0mg/dl
細胞が壊れたりエネルギーの代謝によってプリン体という物質が分解されて生じた老廃物です。 尿酸といえば痛風の原因物質として知られていますが、尿管結石や腎障害の原因になることがあります。
  • 高い値を示すときは、動脈硬化が進みやすい状態であることを示しています
  • 一般に女性よりも男性のほうが高値になりますが、女性も更年期をすぎて女性ホルモンが低下すると、男性の値に近くなります
  • 男女とも7.1mg/dl以上になると「高尿酸血症」と診断されます
  • 高尿酸血症が起こる病気の代表は、痛風です
  • 腎不全、白血病、悪性リンパ腫などの病気で、値が高くなります
  • 低値を示す病気には、重症の肝障害などがあります
  • 一般に50~60ml/分で軽度の腎障害とされ、30ml/分以下では高度の腎障害と診断されます

慢性腎臓病(CKD)

慢性腎臓病(CKD)とは慢性に経過するすべての腎臓病を指します。
あまり耳にしないかもしれませんが、実は患者さんは1,330万人(20歳以上の成人の8人に1人)いる(*)と考えられ、 新たな国民病ともいわれています。
メタボリックシンドローム(生活習慣病)との関連も深く、誰もがかかる可能性のある病気です。 腎臓は体を正常な状態に保つ重要な役割を担っているため、慢性腎臓病(CKD)によって腎臓の機能が低下し続けることで、さまざまなリスクが発生します。

エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013(一般社団法人 日本腎臓学会)

症状

  • 夜間に何度もトイレに行きたくなる(頻尿)
  • 靴や指輪がきつく感じる(むくみ)
  • 立ちくらみや貧血が起こりやすくなる(貧血)
  • 疲れやすく、常にだるい(倦怠感)
  • 少しの運動で息が切れる(息切れ)

※これらの症状が自覚されるときは、すでに慢性腎臓病(CKD)がかなり進行している場合が多いといわれています。
※体調の変化に気をつけているだけでは早期発見は難しいといえます。

早期発見のために

  • 定期的に健康診断を受け、尿や血圧の検査をすることが早期発見につながります。
  • 尿たんぱく陽性の方は要注意ですので、病院でくわしい検査を受けるようにしましょう。
  • 検査時には下の項目に注意します
    • 尿たんぱく
      • 腎臓に障害があると血液中のたんぱく質が尿に漏れ出します。
      • 尿検査で腎臓の状態を検査します。
    • 血清クレアチニン値(血液中にある老廃物の一種)
      • 腎臓の働きが悪くなると、尿中に排出されずに血液中に溜まっていきます。
      • 血液検査の結果項目にある「血清クレアチニン」の値と年齢、性別で簡単に腎臓の働きをしらべることもできます。

※これらの症状が自覚されるときは、すでに慢性腎臓病(CKD)がかなり進行している場合が多いといわれています。
※体調の変化に気をつけているだけでは早期発見は難しいといえます。

慢性腎臓病(CKD)が進行すると

  • 脳卒中や心筋梗塞など心血管病発症のリスクが高まる
  • 慢性腎臓病(CKD)が進行して腎不全になると体内から老廃物を除去できなくなり、最終的には透析や移植が必要になります。

※ある程度まで悪くなってしまうと、もとの正常な状態に回復することは難しいですが、生活習慣の改善や薬物治療により病気の進行を遅らせることが期待できます。
※定期的に健康診断を受けることで、慢性腎臓病(CKD)の早期発見と予防に努めることが重要です。

泌尿器科であつかう疾患と治療

泌尿器科ではおもに「腎臓と尿管」、「膀胱」、「前立腺と尿道」、「男性生殖器」に関する疾患を取り扱います。 泌尿器科であつかう臓器

腎臓と尿管

腎臓の主な機能は血液を濾過し、老廃物や水分を尿として体の外へ追い出すことです。他にも血圧を調整したり、体液量を調整したりします。 また尿管は腎臓で作った尿を膀胱に運ぶ管のことです。 腎臓と尿管
病名 症状 検査 治療法
■ 腎臓がん 腎臓は初期の段階ではほとんど症状が現れません。そのため健診・人間ドックの腹部超音波検査やCTなどで見つかることが多いがんです。日常においては、以下の症状が見られます。
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • だるさ
  • 発熱
  • 息切れ
  • 手足のむくみ
腹部超音波検査、胸腹部CT、血液検査、尿検査など
  • 手術
  • 放射線療法
  • 抗がん剤など
から適切な治療・施術を行います。
■ 腎盂・尿管がん
  • 血尿
  • 腰、背中、わき腹の痛み
  • 排尿時の痛み
  • 頻尿など
膀胱鏡検査、尿細胞診検査、胸腹部CT、排泄性腎盂造影、血液検査、腹部超音波検査、逆行性腎盂造影、尿管鏡検査、尿検査など
  • 手術
  • 放射線療法
  • 抗がん剤など
■ 尿路結石 尿の通り道である腎杯(じんぱい)・腎盂(じんう)・尿管・膀胱・尿道をまとめて尿路といいます。この尿路にできた結石が、尿路結石です。
  • 腰背部・側腹部・下腹部の激痛
  • 鼠径部(そけいぶ)・外陰部への放散痛
  • 血尿
  • 吐き気
  • 嘔吐など
尿検査、腹部超音波検査、レントゲン検査、経静脈的腎盂尿管造影、CT検査など
  • 自然排石(小結石の場合)
  • 体外衝撃波結石破砕術(衝撃波を体内の結石に収束させ破砕)
  • 経尿道的結石除去術(尿管鏡を用いてホルミウムヤグレーザーなどで結石を破砕除去)
  • 経皮的結石除去術(内視鏡による摘出または超音波装置による破砕吸引)など
■ 腎盂炎 急性腎盂炎は上記疾患に比べ、比較的簡単に治療することができますが、放置していると慢性慢性腎盂炎に至る可能性もあります。 1.急性腎盂炎 細菌による炎症が原因とされる急性腎盂炎は、おもに細菌が膀胱から尿管へと上って腎臓にいく「上行性感染」です。
  • 悪寒やふるえ
  • 高熱
  • 側部・背部の痛み
  • 食欲不振
  • 頻尿や排尿痛など
2.慢性腎盂炎 急性腎盂炎が完治しないと腎盂に入った細菌が腎臓内部にまで入り込み、尿細管に障害を起こして慢性腎盂炎へと移行してしまいます。
  • 発熱
  • 腰痛
  • 倦怠感など
尿検査、レントゲン検査、膀胱造影罪検査、血液検査など 1.急性腎盂炎
  • 抗生物質による抗菌薬治療など
2.慢性腎盂炎
  • 抗生物質による抗菌薬治療
  • 施術(尿通過障害等があれば)など
  • 手術
  • 放射線療法
  • 抗がん剤など
から適切な治療・施術を行います。

膀胱

腎臓から送られてくる尿を一時的に溜める袋状の器官です。一般成人で一回あたりおよそ200~400cc、一日あたりおよそ100~1500ccの排尿量があります。 膀胱がんなどの悪性疾患から過活動膀胱や神経因性膀胱などの良性に分類される疾患などがあります。 膀胱
病名 症状 検査 治療法
■ 膀胱がん 尿路上皮ががん化することによって引き起こされます。そのうち大部分(90%以上)は尿路上皮がんという種類ですが、まれに扁平上皮がんや腺がんの場合もあります。
  • 赤色や茶色の尿が出る
  • 頻尿や尿意切迫感
  • 排尿時痛や下腹部の痛み
  • 背部痛(水腎症の併発)など
  • 膀胱鏡検査
  • 尿細胞診
  • 腹部超音波(エコー)検査検査
  • CT検査
  • MRI検査
  • 骨シンチグラフィ
  • TURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)など
大きく分けて2つの方法があります。
  • 外科的治療
    • TURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)
    • 膀胱全摘除術+尿路変向術
  • 化学療法:全身抗がん剤治療
  • 放射線治療
  • その他の治療:膀胱内注入療法など
    • 抗がん剤注入療法
    • BCG(ウシ型弱毒結核菌)注入療法
■ 神経因性膀胱 脳からの何らかの障害のため、排尿を促す膀胱や骨盤内の筋肉に指令に異常をきたする排尿障害のことです。 障害の原因には外的要因として、認知症・パーキンソン病・脳卒中・ 脳髄膜炎・頭部外傷が、脳と脊髄の障害として脊髄小脳変性症が、多発性硬化症が脊髄の障害として脊髄損傷・頸椎症(けいついしょう)・ 二分脊椎・脊椎腫瘍・脊椎の血管障害・脊椎炎などが、 末梢神経の障害として糖尿病性神経症・腰椎椎間板)ヘルニア・腰椎分離症・子宮がんや直腸がんなどの骨盤腔内手術などがあげられます。
【症状】
  • 頻尿
  • 尿失禁
  • 排尿困難
  • 尿閉
  • 排便の異常
  • 性機能障害など
  • 尿検査
  • 膀胱鏡検査
  • 腹部超音波(エコー)検査検査
  • CT検査
  • MRI検査など
【治療】
排尿障害に対しては、膀胱を刺激することで排尿を試みる間欠的自己導尿法の指導を、間欠的自己導尿法ができない場合には 尿道カテーテルという管を留置します。また薬物療法や膀胱拡大術、尿道周囲コラーゲン注入術・スリング手術、経尿道的手術などを行う場合もあります。
  • 尿検査
  • 膀胱鏡検査
  • 腹部超音波(エコー)検査検査
  • CT検査
  • MRI検査など
■ 急性膀胱炎 原因のほとんどは、尿道から侵入した細菌の感染が原因で起こり、その多くは大腸菌によるものです。 とくに女性に起こりやすい病気です。 誘因としては、長時間トイレをがまん・性行為・過労などによる抵抗力の低下・ストレスなどがあげられます。
  • 頻尿
  • 排尿時の痛み(排尿終了時の強い痛み)
  • 尿のにごり
  • 残尿感
  • 下腹部痛
  • 尿失禁
  • 血尿など
  • 尿検査
  • 血液検査
  • 腹部超音波検査>
  • 残尿測定エコーなど
抗菌薬(セフェム系やニューキノロン系など)を3日~1週間程度内服します。通常は、1週間以内に症状が改善します。また、治療中は十分な水分摂取を心がけ、尿量を増やすようにします。
■ 過活動膀胱 頻尿や尿失禁の分野における新しい診断名です。主に自覚症状に基づいて診断されますが、尿意切迫感(排尿したくて我慢がきかない状態)を自覚する場合、過活動膀胱の状態にある可能性があります。
排尿筋が過剰に活動することが、原因であり、神経因性と非神経因性に大別されます。神経因性とは、神経になんらかの障害がある時にみられます。非神経因性とは、前立腺肥大症などの下部尿路通過障害や加齢変化、骨盤底筋障害などで生じます。
  • 頻尿
  • 切迫性尿失禁
  • 睡眠不足など
  • 腹部超音波検査
  • 膀胱内圧検査
  • OABSS(過活動膀胱症状スコア)による問診
薬物療法と行動療法が主体です
  • 薬物療法
    • 抗コリン薬(アセチルコリンのはたらきを弱める)
    • α1受容体遮断薬(前立腺肥大症が原因の時)
  • 行動療法
    • 生活指導
    • 排泄介助
    • 膀胱訓練
    • 理学療法

前立腺と尿道

前立腺(ぜんりつせん)は、器官の一つで、男性のみに存在する生殖器です。 膀胱の真下にあり、尿道を取り囲むかたちで存在し、精嚢が隣接しています。 クルミほどの大きさで、重さは数十グラムです。 主な働きとしては前立腺液の分泌。精嚢から分泌された精嚢液を精巣で作られた精子と混合し精液を作り、射精における収縮や尿の排泄なども担っています。 前立腺と尿道
病名 症状 検査 治療法
前立腺がん 前立腺がんは年齢とともに増加し、特に65歳以上の方に多く、80歳以上では20%前後の人に前立腺がんが認められるともいわれています。 比較的進行がゆっくりで、寿命に影響を及ぼさないと考えられる前立腺がんもありますが、中には進行が早く、さまざまな症状や障害を引き起こすものもあります。 進行とともにがんは大きくなり、前立腺をおおう被膜を破って精のう、膀胱の一部などに広がっていくものもあります。 早期の前立腺がんには特徴的な症状は少なく、前立腺肥大症によって排尿困難や下腹部の不快感などがあります。 また、前立腺がんは進行すると骨に転移しやすいため、腰痛などで骨の検査を受けて発見されることもあります。
  • PSA(前立腺特異抗原)検査
  • 直腸診・経直腸的前立腺超音波検査
  • 前立腺超音波検査
  • 前立腺生検
  • 腫瘍マーカー
  • CT検査
  • 骨シンチグラムなど
  • 手術療法
  • 放射線療法
  • ホルモン療法等の薬物療法など
前立腺肥大症 前立腺は加齢とともに大きくなり、尿道を塞いでしまう場合があります。 尿道を塞ぐと排尿困難や残尿感を自覚し、 日中や夜間に頻繁にトイレに行くなどの症状が出ます。
  • 頻尿(夜間頻尿)
  • 残尿感
  • 排尿遅延(おしっこの出方がわるい)
  • おしっこの勢いがわるい など
  • 尿検査
  • 血液検査
  • 前立腺触診
  • 前立腺超音波検査など
点滴による抗生物質の投与その他の薬物療法、内視鏡手術などを行います。
  • α1受容体遮断薬
  • 抗男性ホルモン薬
  • 内視鏡手術
  • レーザー治療 など

前立腺炎 主に大腸菌などのグラム陰性桿菌(いんせいかんきん)と呼ばれる細菌の感染によって発症します。 結石や前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)などの基礎疾患がはっきりしている症例もありますが、感染経路の不明確な症例もあります。
1.急性前立腺炎
  • 頻尿や排尿痛
  • 排尿困難
  • 残尿感など
2.慢性前立腺炎
  • 排尿困難
  • 排尿困難
  • 残尿感
  • 下腹部の違和感や不快感など
1.急性前立腺炎
  • 尿検査、尿培養
  • 血液検査
  • 前立腺触診
  • 前立腺超音波検査など
点滴による抗生物質の投与その他の薬物療法などを行います。
2.慢性前立腺炎
  • 尿検査、尿培養
  • 血液検査
  • 前立腺触診
  • 前立腺超音波検査など
内服による薬物療法、軽い運動などの行動療法などを行います。
急性尿道炎 急性尿道炎の主な原因は淋菌です。淋菌は尿道炎の原因菌でもっとも多いもので、尿道炎全体の4割は淋菌による淋菌性尿道炎です。
  • 尿道からの白や黄色、薄緑色の膿
  • 排尿時の激しい痛み
  • 残尿感など
  • 尿検査、尿培養
  • 触診など
抗菌薬での治療、軽い運動などの行動療法などを行います。淋菌によって急性尿道炎が起きた場合、パートナーも淋菌に感染している可能性が高くなります。 なので、パートナーと一緒に治療を進めることが大切です。
尿道狭窄(にょうどうきょうさく) 大きく先天性尿道狭窄と後天性尿道狭窄にわかれます。特に後天性尿道狭窄の場合は、外傷性尿道狭窄と炎症性尿道狭窄に分類できます。
  • 排尿困難
  • 前立腺炎や精巣上体炎を引き起こすことがあります
  • 尿道造影
  • 尿道内視鏡による診断など
手術療法では内視鏡を用いて狭窄部を切開したり、尿道切開刀を用いて切開します。 外傷性尿道狭窄では経会陰的に尿道を露出して瘢痕部を切除し、同部を再建します。尿道ブジー、バルーンを用いて狭窄部を拡張する拡張術もあります。
前立腺生検

男性生殖器

男性の外性器全体で精巣・精巣上体・陰のう・陰茎・包皮を含みます。 男性生殖器
病名 症状 検査 治療法
■ 精巣炎・精巣上体炎 精巣は精子を作り出す他に、ホルモンであるアンドロゲンを分泌する内分泌器官です。 精巣上体は、精巣の横にある器官で、副睾丸ともいわれます。精巣でつくられた精子は、精巣上体を通過し、精管(せいかん)とよばれる管に流れ、最終的に尿道につながります。 精巣上体炎とは、尿のなかの細菌が逆に精巣上体に入りこみ、そこで炎症を起こす病気です。 高齢者の場合、前立腺肥大症・尿道狭窄・膀胱結石により大腸菌が引き起こすことが多く、若い人の場合、尿道炎の原因であるクラミジアや淋菌が炎症の原因の場合が多く見うけられます。
  • 陰嚢の痛み・腫れ
  • 足の付け根や下腹部の痛み
  • 発熱
  • 排尿時の痛み
  • 尿検査
  • 血液検査
基本的に抗生物質を使います。軽症の場合は、内服治療を行います。陰嚢を冷やし、安静を保ちます。 発熱がある場合は、痛みを抑えながら、点滴による治療を行います。
陰のう水腫 陰のうに水が溜まる病気です。小児の場合は様子をみますが、成人の場合は生活に支障が出る場合もあります。
  • 陰のうあるいは鼠径部のはれ、痛み
  • 超音波検査
  • 尿検査
根本的に治療するためには、手術で水のたまった袋(鞘膜)を切除します。小児の場合は、自然治癒の可能性が高いので経過観察します。 3~4歳以降では、大きくなって本人が気にしたり歩きづらい場合には手術を行います。
精巣腫瘍 精巣にできる腫瘍は悪性である可能性が高く、専門医の診察が必要です。比較的若い年齢層と高齢者に多くみられます。 最近では、治療法の進歩により9割以上の人が完治するようになりました。原因は不明ですが、停留精巣(ていりゅうせいそう)や、精巣発育不全などの病気をもっている人は、 精巣のがんになりやすいといわれています。
  • 痛み熱もないのに精巣の一部が固く腫れる、など
  • 触診
  • 血液検査
  • 腫瘍マーカー
  • 精巣超音波検査
  • X線検査
  • CT検査など
陰嚢を切開せず、お腹の下の方から精巣を腫瘍ごと摘出します。精巣摘出によって、もう片方が機能していれば不妊や勃起不全の変化の心配はありません。 転移がある場合、シスプラチン、エトポシド、ブレオマイシンなどの抗がん剤による治療を行います。セミノーマという種類のガンの場合は放射線治療も有効です。
精系静脈瘤 精巣から心臓に戻る静脈(蔓状静脈叢)内の血液が逆流してしまい、精巣の周りに静脈の瘤(こぶ)が出来てしまう状態を指します。 8~9割は左側に生じ、思春期以降に多いのですが小児にもみられ、男性不妊症の原因になることがあります。 左内精索静脈(左側の精巣がぶらさがっている静脈)は、腎臓に血液を戻すときに左腎静脈に合流しまが、 この腎静脈が大動脈と上腸間膜動脈という血管に挟まれて、血液がうまく戻らない、というナットクラッカー現象が原因と考えられています。
  • 立ち上がったときに陰嚢に鈍痛
  • 陰のうのサイズが左右で異なる
  • 触診
  • 精巣超音波検査など
自己診断に寄る早期発見 立ち上がった姿勢で下腹部に力を入れ、その状態で睾丸を触ってみます。コブのように膨れた箇所がある場合には、精索静脈瘤を起こしている可能性があります。 特に、陰嚢に血管の瘤が数珠(じゅず)状に浮き出ている方は専門医に受診してください。
外科的治療が主体となります。
精索静脈瘤高位結紮(こういけっさつ)術:おへその脇あたりの腹部を切開して、 腎臓に近い精巣静脈を縛る方法
腹腔鏡下精索静脈瘤手術: おなかに空けた穴から、外部からスコープや鉗子を入れられる筒を挿入して、スコープで観察しながら腹部、またはそけい部の精巣静脈にクリップをかける方法
顕微鏡下精索静脈低位結紮術:静脈を精巣のすぐ近くでしばる方法などがあります。
陰茎勃起不全(ED) 勃起機能が低下することによって、起こる症状で、日本人男性に増えている症状としても知られています。軽度の勃起障害では、たまには完全に勃起できる場合がありますが、 たいていは挿入できるほどの勃起に達しないか、あるいはまったく勃起しません。重度の勃起障害では、勃起することはまれです。原因として、
  • 動脈が狭窄して血流量が減少する障害
  • 陰茎とつながっている神経が損傷
  • 脳卒中、喫煙、アルコールや降圧薬、抗うつ薬、ある種の鎮静薬、シメチジン、ジゴキシン、いくつかの利尿薬、抗精神病薬、違法薬物など
  • 性機能障害につながる精神的な問題
  • テストステロン量の減少
  • ストレスの増加
などが考えられます。
  • 性欲の低下
  • (性欲はあっても)勃起障害による性交困難
大半の勃起障害の治療薬には、陰茎への血流を増加させる作用があります。内服薬がほとんどですが、局所的に使用するものもあります。

また陰茎に注射または挿入する薬には、動脈を拡張させ、陰茎への血流を増やす作用があります。テストステロン濃度が異常に低いため勃起障害が生じている場合は、 テストステロン補充療法が役立つことがあります。陰茎への血流量を増やす他の薬とは違い、テストステロンはホルモン欠乏を修正します。

勃起障害に関与している精神的、感情的要因は、ある種の心理療法で改善できます。

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人工透析について

人工透析(じんこうとうせき)とは、腎不全に陥った患者様が尿毒症になるのを防止するため、 『老廃物除去』、『電解質維持』、『水分量維持』の腎臓の機能を人工的に代替することです。 正式には血液透析療法といいます。

腎臓のはたらき

腎臓は、背中の腰の高さの左右にある、縦12センチ前後のソラマメの種子状の臓器です。 糸球体という組織で血液をろ過し、きれいな血液との老廃物を含む尿をつくる、いわば血液の「浄化装置」です。 ここで一日に約180リットル(男性の場合)もの原尿が生成され、1.5~1.8リットルの尿になります。 その他にも腎臓には次のようなはたらきがあります。

  • 老廃物の排出
    • 腎臓は血液を濾過して老廃物や塩分を尿として体の外へ追い出します。
    • 体に必要なものは再吸収し、体内に留める働きをします。
    • 腎臓の働きが悪くなると尿が出なくなり、老廃物や毒素が体に蓄積し尿毒症になります。

慢性腎臓病(CKD)などによって、この働きが悪くなると、排出されない老廃物が体に悪い影響を与え、あらゆる病気の原因になる可能性があります。


  • 血圧の調整
    • 塩分と水分の排出量をコントロールすることによって血圧を調整しています。
    • 腎臓と血圧は密接に関係し、腎臓の働きの低下によって高血圧になることもあります。
    • 高血圧は腎臓に負担をかけ、腎臓の働きを悪化させることもあります。

高血圧は、生活習慣病として注目されていますが、 実は生活習慣病と慢性腎臓病(CKD)には深い関わりがあります。


  • 血液をつくる命令
    • 血液(赤血球)は骨髄の中にある細胞が、腎臓から出るホルモン(エリスロポエチン)の刺激を受けてつくられます。
    • 腎臓の働きが悪くなると、このホルモンが出てこなくなってしまうため、血液が十分につくられず貧血になることがあります。
  • 体液量の調整
    • 体内の体液量や電解質バランスを調節したり、体に必要なミネラルを体内に取り込む役割も担っています。
    • 腎臓が悪くなると体液量の調節がうまくいかないため、体のむくみにつながります。
    • 電解質バランスがくずれると、疲れやめまいなど、体にさまざまな不調が現れることがあります。

貧血やむくみは体からのSOSのサインです。
気になる症状があったり、不安を感じたりしたら、診察を受けるようにしましょう。


  • ホルモンやビタミンDを生成
    • 骨の発育には複数の臓器が関わっています。その中でも腎臓は、カルシウムを体内に吸収させるのに必要な活性型ビタミンDをつくっています。
    • 腎臓の働きが悪くなると活性型ビタミンDが低下し、カルシウムが吸収されなくなって骨が弱くなるなどの症状が出てきます。
    • レニンを生成:血圧を調整するホルモンです。
    • エリスロポエチンを生成:赤血球を作るのに必要不可欠なホルモンです。

腎不全とは

さまざまな原因により、腎臓の働きが不十分になった状態を腎不全といいます。 腎不全には、急激に腎機能が低下する急性腎不全と、長年にわたって徐々に機能が低下する慢性腎不全の2種類があります。 急性腎不全は、早急に適切な治療を行うことで大部分の機能回復が見込めますが、 慢性腎不全は腎機能がある程度まで低下しないと自覚症状が現れず、早期発見が大変難しい病気です。
そのため、一度失った腎機能の回復は困難です。 腎臓の働きが低下すると、本来尿として出るべき老廃物が体に溜たまります。 症状は、進行速度や重症度、原因によってさまざまですが、尿の異常、部分的なむくみや高血圧になることもあります。 慢性腎不全の末期状態になると、「尿毒症」となり、重とくな場合、全身けいれんなどの症状が現れます。 末期の治療法は、腎移殖か透析療法に限られてきます。

透析療法について

腎機能が正常の10~15%以下になると、透析や移植などの腎臓の機能を代行する治療(腎代替療法)が必要になります。 厚生労働省の「透析導入の基準」の指針のもと、症状・所見と腎機能・日常生活レベルとの組み合わせにより導入時期・方法を考えます。 ただし腎機能が正常の15%以上あっても、尿毒症の症状や高カリウム血症、心不全などがあると考えられる場合には、透析が必要と判断します。 透析療法の種類には大きく血液透析と腹膜透析の2種類の方法があります。腎臓移植をしない限り原則として一生続ける治療ですので、主治医と相談しながら どちらの透析が自分にとって最適か判断する必要があります。

それぞれの治療法には特徴があるので、ご自身のライフスタイルに合わせて適切治療法の選択を行います。途中で方法を切り替えることも可能です。

透析の種類

透析はその方法によって、血液透析、腹膜透析と血液濾過透析の3つに分けることができます。

血液透析(HD:Hemodialysis)

  • 血液透析には次のような特徴があります
    • 一般的に週3回の通院が必要
    • 1回の治療時間はおおよそ4~5時間程度(病態等により異なります)
    • 血液を透析器に送り込むためのバーキュラーアクセス(血液の取り入れ口)を作る手術が必要
      ほとんどの患者さんが「シャント」と呼ばれる動脈と静脈をつなぎあわせて静脈を太く丈夫にしたものを上腕に作ります。
    • シャントに刺した針から血液を体外に取り出し、体に溜まった余分な水分や老廃物を透析機で取り除きます。
    • 治療中に動き回ることはできませんが、テレビを見たり読書をしたりして工夫して過ごす方が多いようです。

おなかの中には腹膜という臓器を包んでいる組織膜があります。この膜に包まれている空間を腹腔と言います。この空間に浸透圧が高い透析液を一定時間貯留すると、腹膜の毛細血管から、浸透圧と拡散という原理で透析液に水分、電解質、尿毒素が移動します。それらを含んだ透析液を体の外に出して血液を浄化します。

腹膜透析(PD)は、在宅で行う透析療法で、普段の通院は月に1~2回程度です。 自分の体の中の「腹膜」を利用して血液をきれいにします。

透析液バッグの交換は、患者さん自身で行います。毎日の透析は自分のスケジュールに合わせて行えますので、血液透析(HD)に比べ、社会生活活動の維持が容易と言われています。

血液透析(HD:Hemodialysis)

腹膜透析(PD:Peritoneal Dialysis)

  • 腹膜透析には次のような特徴があります
    • 自宅や職場などの社会生活の中で行ういます。
    • 本人や介助者が治療を行い、通院は月に1~2回です。
    • 寝ている間に器械を使って自動的に行う方法(APD)と、日中に4~12時間ごとに行う(1回の治療は30分程度)方法(CAPD)があります。
    • おなかにカテーテルという細いチューブを埋め込む手術を行います。
    • 手術後、自分でバッグ交換ができるまで練習します。
    • カテーテル出口部のケアと入浴時のカバー装着の練習をします。
    • 個人差はありますが、血液透析と比べ、透析導入後も残存腎機能(残っている腎臓の機能)の低下が緩やかで、尿が出なくなる時期を遅らせることができます。

おなかの中には腹膜という臓器を包んでいる組織膜があります。この膜に包まれている空間を腹腔と言います。この空間に浸透圧が高い透析液を一定時間貯留すると、腹膜の毛細血管から、浸透圧と拡散という原理で透析液に水分、電解質、尿毒素が移動します。それらを含んだ透析液を体の外に出して血液を浄化します。

腹膜透析(PD)は、在宅で行う透析療法で、普段の通院は月に1~2回程度です。 自分の体の中の「腹膜」を利用して血液をきれいにします。

透析液バッグの交換は、患者さん自身で行います。毎日の透析は自分のスケジュールに合わせて行えますので、血液透析(HD)に比べ、社会生活活動の維持が容易と言われています。

腹膜透析(PD)

血液濾過透析(HDF:Hemo Dialysis Filtration))

  • 血液透析(HD)に加え、血液側に点滴をして圧力を加えて、血液中の老廃物を排泄させる濾過(HF)の利点をあわせたものです。血圧が安定すると同時に、穴を通りにくい中分子蛋白質などの除去効率も上がり、より透析条件が良くなります。また期待される効果は下の通りです。
    • 血圧の安定や貧血の減少
    • 食欲が改善する
    • 関節痛やしびれなどが改善する
    • 糖尿病合併症が改善する

HDFはオフラインHDFとオンラインHDFという方法に分けることができます。オフラインHDFが補液バックに入った薬剤を補充液として使用し、ろ過のための補充液量は少ないのに対し、オンラインHDFは、透析液をそのまま補充液として使用するため、補充液量が多くなります。

そのため、オンラインHDFのほうがより多くのろ過をかけることができ、より多くの老廃物を取り除くことができます。

透析を長期続けたために引き起こされるアミロイドーシスという合併症により、手の親指から中指にかけて痛みやしびれが起こることが有ります。 オンラインHDFでは、この原因となるβ2-ミクログロブリンを積極的に取り除き、合併症を予防することができます。

腹膜透析(PD)

透析の方法による違いの比較

項目 血液透析(HD) 血液濾過透析(HDF) 腹膜透析(PD)
透析の場所透析のある施設血液透析に同じ自宅や職場など清潔な場所でできる
透析の時間週3回、1回4~5時間程度血液透析に同じ24時間
水分・老廃物の体内移動透析前後で差が大きい血液透析に同じ常にほぼ一定
心血管系への負担大きい(特に血圧)血液透析に同じ小さい
透析前の手術バーキュラーアクセス(血液の取り入れ口)を作る手術血液透析に同じカテーテル留置のための手術
透析による自覚症状穿刺の痛み、不均衝症候群(頭痛、倦怠感)、透析後の疲労感血液透析に同じ
※まれに浮腫の出現有り
腹部の膨満感
透析効率よい血液透析に同じやや悪い
残存腎機能透析導入後に比較的急速に消失血液透析に同じ徐々に消失
食事制限カリウム、リン、蛋白質、食塩、水分の制限血液透析に同じ尿量が減ると食塩、水分、リン制限
永続性原則として一生可能血液透析左に同じ腹膜の劣化により10年程度が限界
社会復帰と生活の質(QOL)透析中の拘束による制限血液透析に同じ生活のリズムに合わせてバッグの交換が可能
旅行旅行先の透析施設確保施設によりできないことがある交換用の薬剤・機材を持参すれば拘束なし

透析を受ける患者様

透析を受ける患者様が日常生活で気を付けたほうがいいポイントです。

ドライウエイト ドライウェイトとは体に余分な水分がない状態で、透析後に達成しなくてはならない目標体重のことです。ドライウェイトとは次のような状態のときの体重をいいます。
  • 顔や手足にむくみがない
  • 心臓が大きくない
  • 血圧がほぼ正常である
  • 体調が良いと感じられる

透析終了時には、このドライウェイトの状態になっているのが望ましいです。ドライウェイトは、血圧や毎月の心胸比、心エコー所見をもとに決定します。透析後の全身状態も参考にしますが、食欲や体調によって太ったりやせたりすることもあり、ドライウェイトも定期的な見直しが必要です。

水分 腎機能が低下すると尿量が減り、体内の水分量はそのまま体重の増減になります。 体に入る水:食物中の水分(1日3食でおよそ1000~1200ml)、代謝水(食物が体内で燃えたときにできる水・約200~350ml)、飲み水など
体から出る水:尿・大便、呼吸や汗など
飲み水 1日の体重増加は、1kgを目安としましょう。おしっこが出る人も出ない人も、体重増加をみながら飲み水の量を調節します。 飲み水は、お茶、水、氷、ジュース、牛乳、コーヒー、酒類などで、うがいも含みます。
病院用湯飲みコップは、約100mlあります。(氷1個...20~30ml、うがい1回...約10ml)
塩分 塩分の取りすぎには要注意。 塩分をとりすぎると、のどが渇いて水分が欲しくなります。ですから、塩分の制限が水分の制限にもつながります。また、老廃物(尿毒症性物質)や血糖値の上昇によってものどが渇きます。
タンパク質 たんぱく質は自分の体格に合った、"適量"をとることが大切です。 たんぱく質のとりすぎは、尿素窒素(BUN)やリン(P)、カリウム(K)の上昇につながります。逆に不足すると栄養状態が悪くなり、抵抗力が弱くなります。自分の体格に合った適量のたんぱく質をとることが大切です。
カリウム カリウム(K)がある程度以上、血液の中にたまると、高カリウム血症となって心臓を止めてしまう危険性があります。 カリウムを多く含む食品 納豆、乳製品、さつまいも・じゃがいも、トマト、バナナ、柿、ほうれん草、コーヒーなど
野菜やいも類は茹でたり生野菜は水にさらしたり料理法を工夫して食事を美味しくいただきましょう。
リン・カルシウム 高リン血症になると石灰化(動脈硬化)を起こします。リンの摂取は控えめに...!
リンが多く含まれる食品:
タンパク質の多い食品(肉類、魚類など)、カルシウムの多い乳製品(牛乳、チーズなど)や小魚、加工食品(ハム、ベーコンなど)
血液のリン値が高くなると、カルシウムと結合して、歯や骨以外の様々な所にハイドロキシアパタイトとして沈着(異所性石灰化)してしまうのです。毎日24時間働いている腎臓の代わりを透析だけで補うのは難しいので、リンの摂取を控えましょう。
その他 十分な睡眠、適度な運動、十分な食事、排便習慣、節煙、節酒などを心がけましょう

当院でのご予約

遠方からお仕事やご旅行で宮崎を訪れる臨時透析患者様も血液透析のご予約ができます。 その際、下記の書類等が必要です

  • ご予約電話番号:0985-32-1233
  • 担当主治医の情報提供書

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ご入院が決まったら

止むをえず入院をしなくてはならなくなった患者さまへ。 当院では、院内で少しでも快適に過ごせるように入院患者さまをスタッフ皆で患者さまをサポートをしています。 しかし院内にも小さな社会生活があります。 ちょっとした約束事もありますので、それらを守って一日も早い全快を目指し、療養に専念しましょう。

入院について

ナースステーション room1 2階への階段のつきあたりにあります。ここで入院患者さまのために24時間待機をしています。 様々な用事やご面会時にはナースステーションにお声掛けください。
談話室 談話室 移動が許可された入院患者さまや透析患者さまはこちらで談話することができます。くれぐれもまわりの患者さまに迷惑がかからないようご配慮ください。
外来待合室 外来待合室 明るく清潔な待合室です。外来の患者さまは、順番が来るまでこちらでお待ちいただきます。順番がきましたらお声掛けいたします。

面会時間と消灯時刻

  • ご面会
    • 面会時間(平日):午前10時~午後8時
    • 面会時間(日祝):午後1時~午後8時
    • 面会ご希望の方は、ナースステーションでお名前をご記入下さい。
    • 入院患者さまの中には重症患者もおられます。下痢・嘔吐・咽頭痛等の感染症症状を少しでも自覚されている方は病棟への立ち入りはご遠慮ください。
  • 消灯時刻
    • 午後9時

差額ベッド代

4人部屋 差額ベッド代無し。テレビあり
2人部屋 2,000円/日(税込)。テレビあり
個室 3,000円/日(税込)。テレビ・冷蔵庫あり明るくゆったりとしたスペースです。テレビ・冷蔵庫あり
特別室 4,000円/日(税込)。テレビ・冷蔵庫・お風呂・ウォシュレット付きトイレあり明るくゆったりとしたスペースです。テレビ・冷蔵庫・お風呂・ウォシュレット付きトイレあり

入院の前準備

  • 必要書類
    • 健康保険証
    • 後期高齢者被保険者証
    • 限度額適用認定書
    • 公費の受給資格証
    • 診察券
    • 印鑑(認印で結構です)
    • 入院申込誓約書(※)
    • 手術同意書(手術をうける方)
    • (※)入院前にお渡しします。(PDFでダウンロードもできます)
    • 保証人は、家族または近親者で独立して生計を営む成年者をお書き下さい。
    • 連絡先は、電話連絡の可能な緊急連絡先をお書き下さい。
  • 準備していただくもの
    • 洗面・洗髪用具(洗面器・石鹸・歯ブラシ・歯磨き・シャンプーなど)
    • 食事用具(箸・湯のみ・スプーン等)
    • 着替え(パジャマ・肌着類・部屋着等)
    • タオル類(顔ふきタオル・バスタオル)
    • その他(音の響かないスリッパ・ティッシュ・TV用イヤホン・洗剤等)
    • 身の回りのものは必要最小限にしてください。
  • 健康保険証の提示
    • 健康保険で入院される方は、必ず保険証を提示してください。
    • その他受給者証をお持ちの方は、合わせて提示してください。
    • 入院中に、保険証の更新・変更があった場合は、その都度、1階の受付窓口にご提示ください。
    • 入院中に限度額認定証を提示していただくと、窓口での支払いを抑えることもできます。
    • 限度額認定証交付に関しては、ご加入の保険証発行元へご確認ください。
    • (※)特に社会保険の場合は発行までに日数を要するので、早めのお手続きをして下さい。
  • その他
    • 現在使用中のお薬等がありましたら必ずお持ち下さい。

入院中の生活環境

  • ご注意事項
    • 診療・看護については、医師・看護師の指示をお守りください。
    • 外出・外泊される時は、必ず看護師に申し出て医師の許可を受けて下さい。(許可用紙に記入していただきます。)
    • 浴室の使用については、医師の許可を受け看護師の指示に従って下さい。
    • 当院から貸与された器具・寝具等は、取り扱いを丁寧にして下さい。破損・紛失の場合は実費を頂きます。)
    • 消灯は午後9時と致します。
    • 病室内は常に清潔に保ち、必要なもの以外は置かないで下さい。
    • ガーゼ、テープなどの付属品はナースステーションで取り扱っています。午前中は外来患者で混み合いますので、なるだけ午後1時~3時の利用をお願い致します。(土曜日は昼12時30分までとなります。)
    • 入院証明書などの診断書類は、受付窓口にお申し出下さい。
    • 貴重品はお持ちにならぬようお願い致します。(紛失等の事故の場合、当院では責任を負いかねます。)
    • 入院期間中、お車の駐車は原則としてお断りしています。
    • 飲酒や迷惑行為があった方は退院していただきます。ご了承下さい。
    • 緊急入院があった場合、お部屋の移動をお願いすることがあります。ご了承下さい。
  • 日課
    1. 起床
      • 原則として朝6時です
    2. 検温
      • 1日3回(6:00、10:00、17:00)
      • 検温前は安静にしてください
    3. 食事
      • 看護師が配膳します
      • 食べ終わったら配膳車に置いてください
      • 歩行困難な患者さまは、看護師がお下げします
    4. 安静時間
      • 時間内はベッドで静かにお休みください
    5. 入浴
      • 看護師の指示にしたがってください
    6. 消灯
      • 午後9時です
      • テレビ・ラジオ等は消してください
  • 食事
    • 入院中の食事は当院で用意いたします。
    • 治療食以外の食事はご遠慮ください。
    • アレルギー等のある方はあらかじめお伝え下さい。
  • 洗濯
    • 2階に洗濯室があります。ご利用は有料です。(洗濯洗剤等は各自でご準備下さい。)
  • テレビ
    • 各部屋に備え付けのテレビがありますので、テレビおよびテレビ内蔵パソコンの持ち込みはご遠慮ください
    • 迷惑防止のためテレビ用イヤホンをご使用ください
    • 3,000円の個室および2人部屋のテレビは有料ですので、テレビカードをご購入下さい。
  • 携帯電話・スマートホン・パソコン等
    • 原則持ち込み禁止です。(電話は1階の公衆電話をご利用ください)
    • 消灯後及び早朝の電話はご遠慮ください
  • その他
    • 毎週日曜日の朝は体重測定です
    • 手術日、付き添いの方
      • 原則ご家族の方に限ります
      • 手術日、寝具類は、朝7:00までに片付けてください
    • ゴミの分別にご協力ください

退院について

  • ご会計
    • 退院当日午前9時30分頃の会計になりますので、1F受付窓口にお越しください。
    • 退院時間は午前10時までになっております。ご協力お願いします。
  • 書類の作成について
    • 指定の用紙あり=>用紙をご持参の上、受付にてお申し込みください
    • 指定の用紙なし=>受付にてお申し込みください。当院の書式で作成する診断書になります。

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医療関係者の方


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スタッフ募集のおしらせ

2024年11月21日現在。予告なく内容を変更する場合があります。 必ず電話にてご確認下さい。(0985-32-1233)

看護師 医療事務 看護助手 臨床工学技士
募集中(お電話ください) 募集中(お電話ください) 募集中(お電話ください) 現在募集しておりません
要看護師免許 特になし 特になし 要臨床工学技士免許

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コンテンツのご案内

このページは、各項目の内容を示した一覧です。目的の項目がある上の緑の帯をタップして移動して下さい。


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交通アクセス

FROM 経路
イオン宮崎店から1.2km 1.2km。
イオン宮崎店南側道路を
西に約200m、新別府川を超え
最初の角を右折30m、左手。
約3分
宮崎駅からバス 宮崎駅から青葉町経由シーガイヤ行き。久保田バス停下車すぐ。 約30分
宮崎駅から 宮崎駅西口から青葉町交差点へ。交差点右折(東方向へ)イオン宮崎方向へ。イオン宮崎点手前新別府川手前を左折 約10分
宮崎空港から(一ツ葉有料道路経由) 一ツ葉有料道路の赤江乗口まですすむ。
一ツ葉有料道路をイオン宮崎方面へ
一の宮交差点を通過して中央市場西交差点を左折(西方向へ)
約16分
ふくだ泌尿器科アクセスマップ

※タップして拡大

Googleマップ

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診察日とおしらせ

本日は午後休診日


新型コロナウイルス
(COVID-19)について

新型コロナウィルス(COVID-19)関連肺炎流行に伴い、待合室での感染を未然に防ぐため、 できる限り患者さん同士の接触を減らそうと対策を行っています。患者さんについては患者さん同士の距離をとってお座りください。

また、待合室が多い場合は受診受付から診察までの間、駐車場で自家用車内で待機していただく場合がございます。

下記のいずれかに該当する(疑われる)方につきましては、 必ずお電話(0985-32-1233)でのご相談をお願いいたします。

  • 発熱又はせきなどの呼吸器症状(軽症も含む)があり、新型コロナウィルス感染症患者と濃厚接触歴がある
  • 7.5°C以上の発熱・咳など呼吸器症状があり、14日以内に流行地域に渡航・居住
  • 37.5°C以上の発熱・咳など呼吸器症状があり、14日以内に流行地域に渡航・居住してい た方と濃厚接触歴がある

ご不便をおかけしますが、ご協力宜しくお願い致します。

おしらせ


  • 2024-10-29 - 受付時間変更のお知らせ
    • 11月1日(金)は、院長所用のため、午前中の受付時間を10:00までとさせていただきます。午後の受付は通常通りです。
  • 2024-10-24 - 年末年始のお知らせ
    • 年末年始の診療時間は、令和6年12月31日(火)~ 令和6年1月3日(金)休診 となっております。
  • 2024-09-17 - 当番医・振替休診のお知らせ
    • 12月30日(月)は当番医となっております。また、12月27日(金)は振替休診とさせていただきます。

診療日カレンダー

  • 日曜祝日
  • 午後休診
  • 休診日
  • 当番医

受付と診療時間

  • 受付時間
    • 午前(8:00~11:00)
      (土曜日は11:30まで)
    • 午後(1:30~5:00)
  • 診療時間
    • 午前(8:30~12:00)
    • 午後(2:00~6:00)

休診日

  • 終日休診
    • 日曜日
    • 休祝日
  • 午後休診
    • 火曜日(往診日)
    • 木曜日(手術日)
    • 土曜日
  • 都合により変更の場合があります。
  • 休診日の内容は、おしらせ(トップページ)をご確認下さい。

送迎について

  • 患者様ご自身による透析通院が基本となっておりますが、 諸事情により透析通院が困難な患者様には送迎のサポートを行なっております。
  • 送迎ができる人数・範囲には限りもございますのでお問い合わせください。
  • 詳しくはご連絡くださいませ。

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ポリシー

個人情報のための取り組み

ふくだ泌尿器科(以下当院)では病院の基本理念に従い、最良の医療が提供できるように努力しています。 また、個人情報を適切に管理することを社会的責務と考えます。 これを管理するために個人情報保護方針を以下の通りに定め、取り組んでまいります。

サイトポリシー

このウェブサイトはふくだ泌尿器科(以下、当院)が運営しています。 皆様が当サイトをご利用になる際に、前もって以下の注意点をお読みいただき、ご了解いただいたうえでご利用くださいませ。


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I-PSS(前立腺肥大症チェックシート)

国際前立腺症状スコア(IPSS)
と困窮度(QOL)

前立腺肥大症の症状の程度を点数化して評価し、治療に用いるために、米国泌尿器科学会で提唱されたアンケート形式の検査です。 過去1ヶ月間の排尿の状態を数項目に分けて回答し、結果を点数で表わします。またQOL(困窮度)を調べることで、 重症度が判定でき、今後の治療方針の決定や治療効果の参考になります。下の質問にチェックをして判定してみましょう

Q.この1ヶ月にどれくらいの割合で
次のような症状がありましたか?

質問にすべて答えたあとボタンを押して判定して下さい。

Q1.尿をしたあとに尿が残っている感じが何回くらいありましたか?

Q2.尿をして2時間以内にもう一度しなくてはならないと何回くらい感じましたか?

Q3.尿をしている間に、何度もとぎれることが何回くらいありましたか?

Q4.尿を我慢することが難しいことが何回くらいありましたか?

Q5.尿のいきおいが弱いことが何回くらいありましたか?

Q6.尿をし始めるため、お腹に力を入れることが何回くらいありましたか?

Q7.夜寝て朝起きるまでに、何回尿のために何回くらい起きましたか?
↓チェックが終わったら次の質問も答えて下さい

Q.排尿時の満足度についてお聞きします


Q8 現在のおしっこの状態が今後一生続くとしたら、どう思いますか?

結果点数

Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 Q8

** 国際前立腺症状スコアの判定 **



IPSS点数

QOL点数

IPSS判定

QOL判定


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OABSS(過活動膀胱チェックシート)

過活動膀胱スコア
(OBASS:Overactive Bladder Symptom Score)

前立腺肥大症の症状の程度を点数化して評価し、治療に用いるために、米国泌尿器科学会で提唱されたアンケート形式の検査です。 過去1ヶ月間の排尿の状態を数項目に分けて回答し、結果を点数で表わします。またQOL(困窮度)を調べることで、 重症度が判定でき、今後の治療方針の決定や治療効果の参考になります。下の質問にチェックをして判定してみましょう

Q.この1ヶ月にどれくらいの割合で
次のような症状がありましたか?

質問にすべて答えたあとボタンを押して判定して下さい。

Q1.朝起きた時から寝る時までに何回くらい尿をしましたか?
(昼間頻尿に関する質問)

Q2.夜寝てから朝起きるまでに何回くらい尿をするために起きましたか?
(夜間頻尿に関する質問)

Q3.急に尿がしたくなり我慢が難しいことがありましたか?
(尿意切迫感に関する質問)

Q4.急に尿がしたくなり、我慢できずに尿をもらすことがありましたか?
(切迫性尿失禁尿に関する質問)

結果点数

Q1 Q2 Q3 Q4

** 過活動膀胱スコアの判定 **



OABSS点数

OABSS判定


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eGFR(推算糸球体濾過量)チェックシート)

eGFRは容易に腎機能を評価できるメリットがありますが、標準体型から外れている場合は、正確な値が得られない場合があります。 eGFRの計算式で用いられる体表面積1.73㎡は日本人の標準的な体型に補正された値であるため、極端なやせや肥満、筋肉量が極端に多かったり、 反対に少なかったりする場合は、得られたGFRを個人の体表面積で修正する必要があります。 eGFR検査の目的として、腎機能のスクリーニング検査や腎機能異常を疑う場合や、その経過観察があります。

下の表からeGFRを計算することができます。ただし、あらかじめ血液検査の血液検査のクレアチニン値を用意する必要があります。

※数値は半角で入力します

最初に自分の身長と体重からBMI(Body Mass Index)値を測定してみましょう。


血液検査のクレアチニン値を元にしてeGFRを計算します(18歳以上が対象)

上の質問の身長と体重、BMIの判定をそのままにして、BMI値の判定やご自分の体質を参考に判断して選択して下さい

Q1.あなたは極端に標準体型から外れていませんか?
(極端にやせていたり肥満ではありませんか)

Q2.性別をチェックして下さい

Q3.年齢を入力して下さい

Q4.血液検査の結果からクレアチン(血清Cr)の数値を入力して下さい

入力結果

BMI 体表面積
Q1:標準 Q2:性別 Q3:年齢 Q4:クレアチン

** eGFRの計算と判定 **



eGFRの数値

eGFRの判定

CKDの重症度分類
日本腎臓学会;CKD診療ガイド2012

CKDの重症度分類

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